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リウマチ治療でやむなくステロイドを使用する状況とは

リウマチの治療といえばステロイドしかない時代がありました。

しかし、現在リウマチの治療法は劇的に進化をしています。

もはやステロイドは第一線の治療薬ではありません。

副作用も多いし、一度始めたらなかなかやめられないし・・・

しかし、リウマチ治療において上記のようなデメリットがあったとしても、どうしてもステロイドを使用しなくてはいけない状況もあります。

ステロイドの副作用のに関しては「ステロイドの副作用について正しく理解する」をご参照ください。

今回は使用すべき状況について解説いたします。

 

非常に痛みが強くて生活に支障をきたしている場合

リウマチの初期症状は人によって様々です。

中には関節がパンパンに腫れて日常生活を送ることが難しいほどの疼痛を認める方がいらっしゃいます。

リウマチの治療は、ガイドラインではまずMTXなどの抗リウマチ薬から始めることが望ましいとされています。

しかし、抗リウマチ薬をはじめとするリウマチ治療は、効果が出てくるまでに1か月~数か月かかることもあります。

治療効果が出てくまでの間、とてもではないが我慢ができない、多大なストレスである場合はステロイドによる治療を先行します。

ステロイドであれば、早ければ1両日中には効果が出てきます。

まずは、ステロイドで治療を先行し疼痛を抑え、その間にリウマチ治療をしっかりと固めるケースがあります。

 

抗リウマチ薬や生物学的製剤による治療ができない

非常に高齢でかつCOPDなどの基礎疾患を抱えている方、現在活動性の感染症(ウイルス性肝炎や結核など)、などは免疫を抑制する治療で大きなリスクを伴います。

こういった場合、ステロイド単剤でやむなく治療することがあります。

 

抗リウマチ薬+生物学的製剤でもリウマチの低疾患活動性を実現できない

非常にリウマチの活動性が高く、上記のような現在考えうる一番のリウマチ治療を行っても低疾患活動性を実現できない方がいらっしゃいます。

そういった方はステロイドを併用することがあります。

 

生物学的製剤を使用したいが、金銭的に難しい

リウマチの戦いは、病気との闘いだけではありません。

お金との戦いという側面もあります。特に生物学的製剤は治療費が高価になります。

経済的に難しい方であれば生物学的製剤の使用を断念せざるを得ません。

その場合、比較的安価である抗リウマチ薬と併用しステロイドを使用いたします。

近年抗マラリア薬のクロロキンがリウマチ治療において良好な成績を認めております。

このマラリア薬を使用することによって、金銭的に抑えることが可能になるかもしれません。

詳しくは「マラリアの薬がリウマチに効く!生物製剤と比較し治療の経済的負担が軽減する可能性あり 」

をご参照ください。

 

最後に

とはいえ、やはりその副作用の多さからはなるべく使用したくはないというのが、リウマチ医としては本音です。

使用しなくてもいい状況になった場合は、可及的速やかにステロイドは減量・中止するほうが望ましいと考えます。

 

 

 

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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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