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リウマチを治療すべき二つの理由

なぜ、リウマチと診断されたら免疫抑制薬や生物製剤を使用して治療をする必要があるのか?

リウマチなんて関節が痛むだけの病気だから痛み止めで我慢すればいいのでは?

今回はリウマチを治療すべき二つの理由について説明いたします。


リウマチを治療1:関節が変形してしまう

リウマチというのは関節が痛むだけではなく、変形してしまう疾患なのです。

手が変形してしまった方では

「お箸が持てない」

「字を書くことが出来なくなった」

「洗面に苦労するようになった」

とおっしゃる方がいらっしゃいます。

足が変形してしまうと

「歩くのが難しい」

「歩くたびに痛む」

「普通の靴が履けなくなった」

などの症状を訴える方がいらっしゃいます。

つまり、関節が重度に変形してしまうと、日常生活を送ることが困難になってしまうこともあるのです。

一度変形した関節はリウマチ治療を行ってももとには戻りません。

また、関節変形はリウマチ発症の初期から起こります。

関節変形が始まる前にしっかりとリウマチ治療を行うことが、非常に重要であるといえます。


リウマチを治療2:内蔵合併症 

リウマチの活動性が残存している状態では、リウマチの内臓合併症の頻度が高くなります。


 

間質性肺炎

肺が硬くなってしまってスポンジのようになってしまう。

肺が膨らみにくくなってしまう、息苦しいと感じることもある。

一度進行した間質性肺炎は、治療を行ってももとに戻ることは難しいと言われています。

  

骨粗しょう症

リウマチの活動性が高い状態が続くと、骨がもろくなるスピードが一般の方より速くなります。

いわゆる骨粗しょう症です。

骨粗しょう症になると転倒などで簡単に骨折してしまいます。

大腿骨などを骨折すると、歩行に重大な支障をきたすこともあります。


貧血

リウマチによる慢性炎症によって、貯蔵鉄の利用障害が起き、結果鉄欠乏性貧血になります。

貧血状態が長く続くと息切れや倦怠感、そして心不全の原因になることもあります。


脳梗塞や心筋梗塞

リウマチによる慢性炎症が長く続いた結果、脳梗塞や心筋梗塞といった血管障害のリスクが増大することが知られています。


アミロイドーシス

慢性炎症による全身へのアミロイドの沈着によって起こります。

消化管に沈着した場合慢性下痢や消化不良、吐き気、腹部膨満感などを認めます。

腎臓に沈着すると腎機能低下、腎不全を引き起こすことも。

心臓も心不全の原因になることがあります。


まとめ

以上のように、リウマチというのは関節が痛むだけではなく、全身に様々な影響を及ぼし、かつ関節も変形させてしまう疾患なのです。

ですので、リウマチと診断されたらリウマチ専門医と一緒にしっかりと治療をする必要があります。




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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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