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肥満はリウマチ治療に悪い影響を与える

肥満がリウマチに与える影響について、2016年5月に論文が発表されたので簡単に解説いたします。

私達リウマチ医は以前から、なんとなく肥満の方はリウマチ治療に反応しにくいな~と思っていました。

今回はっきりとデータとして論文掲載があったのでご報告したいと思います。

 

The Impact of Obesity on Remission and Disease Activity in Rheumatoid Arthritis: A Systematic Review and Meta-Analysis.

Arthritis Care Res (Hoboken). 2016 May 9. doi: 10.1002/acr.22932.

 

3368人のリウマチ患者さんを

 

肥満群(BMIの具体的数値は記載なし)

正常体重群

 

に分けて寛解率やDAS28(リウマチの活動性をみる指標)、死亡率を比較しました。

すると、死亡率に大きな差はなかったものの

 

寛解率やDAS28の成績が、明らかに正常体重群のほうが良かったのです。

 

糖尿病患者さんなどでは、肥満であるほどサイトカイン(炎症の原因となる物質の総称)の血中濃度が高いことはわかっていました。

論文のアセスメントです。

リウマチ患者さんでも、おそらくは肥満による高サイトカイン血症が原因でリウマチ治療に影響を及ぼしているのではないか?

というのが結論でした。

 

以上より、リウマチ患者さんで肥満がある方は適正体重まで減量していただいたほうがリウマチ治療がいい方向に向かうのではないかと思いました。

 

 

 

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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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