
リウマチ診断で必要な検査について
リウマチかも?リウマチの診断に必要な検査について解説致します。
1.触診
なんといってもまずはこれ!!
優秀で経験豊富なリウマチ専門医なら触れただけである程度の診断の予測ができます。
関節の腫れ方から、熱感、変形などを確認し、これがリウマチなのか?あるいは変形性関節症なのか?を推察していきます。
2.採血
血をとって、検査をします。
特に重要な項目をいかに挙げます。
各項目の詳細は「関節リウマチで重要な採血項目」をご参照下さい。
①抗CCP抗体
②RF、リウマチ因子、リウマトイド因子
③CRP
④血沈、赤沈
⑤マトリックス・メタプロテアーゼ、MMP-3
など
3.レントゲン
リウマチによる関節の変形が無いかどうかを確かめます。
初期のリウマチではレントゲンは正常であることが多いです。
4.関節超音波
すごく便利で簡単で痛くなくていろいろなことがわかる検査です。
診断基準には採用されていないので、診断に必須ではないのですが、これがあると診断の正確性が格段に向上します。
触診・採血・レントゲンでは診断できないリウマチもたくさんあります。
そういった場合にこの関節超音波を使用することによって、滑膜(関節を包んでいる膜)の炎症をリアルタイムで確認・診断に至ることが可能になります。
5.MRI
上記検査で診断かつかないケースで、リウマチが疑わしい患者さんに行うことがあります。
しかし、大変大きいので普通のクリニックにはありません。
また造影剤が必要だったり、関節超音波と得られる情報量にさほど違いが無いことから近年では施行されるケースが減ってきています。
最後に
リウマチの診断は非常に難しいです。
専門医でも迷うケースがたくさんあります。
ですので、診断基準に当てはめるだけでなく、経験と様々な検査を駆使し正確に診断を行うことが求められます。
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