SLE、全身性エリテマトーデスにもいよいよ生物学的製剤が!!


目次[非表示]

  1. 1.SLE(全身性エリテマトーデス)で国内初めての生物学的製剤が承認
  2. 2.SLEの治療は進化している
  3. 3.膠原病・リウマチ領域への生物学的製剤の適応の拡大

SLE(全身性エリテマトーデス)で国内初めての生物学的製剤が承認

 グラクソ・スミスクラインより昨年末にベリムマブ(商品名:ベンリスタ)が発表されました。

 これはSLEの症状の原因と考えられているB細胞の働きの一部を抑制することにより、SLEの活動性の抑制を図る薬剤です。

 ベリムマブの有効性を図る試験「BLISS-NEA試験」が行われ、現在治療を受けている18歳以上のSLEの患者さん705例(日本人60人)を対象に実施されました。

 この試験でSLEへの有効性が評価され、プラセボと比較し有意差が認められました。


SLEの治療は進化している

 数年前に日本でようやくSLEに対してヒドロキシクロロキン(商品名プラケニル)の使用が承認されました。

 これはもともと海外ではSLEの患者さんに当たり前のように使用されている、とても安全性・有効性の高いお薬として広く知られていました。

 しかし、日本では過去に使用用量などの間違いから大量の失明患者さんを出してしまったため近年に至るまで使用ができない状況でした。

 このプラケニルが使用できるようになってからSLE患者さんの一部でより安全にステロイドを減量できるようになりました。

 しかし、このプラケニルは臓器合併症への寛解導入に関しては他の免疫抑制剤と比較し弱いため、重症のSLE患者さんではまだまだステロイド減量の助けになるというほどではなかったのです。


 そのため、他の免疫抑制薬を併用するなどして何とかステロイドの減量を図っているのが現状でしたが、このベリムマブが使用できることとなり、さらにSLE患者さんのステロイドの減量・中止、そして寛解を目指すことが出来るようになりました。

詳しくはSLE、全身性エリテマトーデスの治療について、状況別に解説をご覧ください


膠原病・リウマチ領域への生物学的製剤の適応の拡大

 SLE・関節リウマチだけでなく、現在様々な疾患領域への生物学的製剤の適応が拡大しています。

 また、JAK阻害薬など新たな機序の新薬も続々と開発が進んでおり、今後リウマチ膠原病領域の治療はさらに進歩を遂げるものと信じております。

 また、これまでステロイドを減量できなかった患者さんが、こういったお薬を適切に使用することによってステロイドのさらなる減量・卒業を目指せる時代になってきているのです。


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河野 晋也

河野 晋也

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っている。 順天堂大学医学部膠原病リウマチ内科非常勤助教。

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