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全身性エリテマトーデスの新薬、プラケニルについて

全身性エリテマトーデスの新薬、プラケニルについて解説します。


もともとはマラリアの薬

プラケニルは一般名ヒドロキシクロロキンです。

クロロキンはもともとマラリアの薬でした。

SLEにも効果があることから、現在では世界で広く使われるようになりました。


網膜症に注意

クロロキンでは副作用、特に目の病気、網膜症の合併が多かったので現在は少し形を変えてヒドロキシクロロキンが使用されています。

とはいえ、網膜症には注意が必要であり最低年1回の眼科検査が義務付けられています。


免疫調節薬

このプラケニルは「免疫調節薬」に分類されます。

つまり、SLEで一般的に使用されるネオーラルやプログラフといった「免疫抑制薬」と比較し、免疫を抑える力は弱くなります。

つまり、それだけ、感染症のリスクは低くなります。


医師の使用実感

免疫調節薬ですので当然疾患活動性を抑える力も弱まりそうですが、私の使用した実感としては「免疫抑制薬」と比較しても遜色ないくらいしっかりと効果がある印象があります。

ステロイドの減量過程で、どうしても再燃を繰り返す方がいらっしゃいます。

その場合、一般的には免疫抑制薬を併用します。

臓器合併症がはっきりしないSLEの方(関節炎や皮膚症状)でステロイドを使用されている方は、このプラケニルの併用で積極的にステロイドの減量に挑戦していただければと思います。

また、すでにステロイドと免疫抑制薬を使用している方でも、プラケニルをさらに加えることによってステロイドをより減量しやすくなります。




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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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