関節リウマチとは

手足を中心に、体のあちこちの関節が腫れてしまったり痛んだりする病気です。治療しないまま進行してしまうと、関節が変形してしまい生活に支障をきたすことがあります。 30歳以上の人口の1%にあたる人がこの関節リウマチにかかると言われています。だいたい30歳前後から50歳までに発症することが多く、また男性よりも女性に多い病気です。

関節リウマチの検査・診断

採血やレントゲンに加えて、当院では関節超音波を使って検査・診断いたします。特に関節超音波は体にほとんど負担を与えず、痛みもなく速やかに検査をすることができますので近年のリウマチ診療において日本全国に普及しつつあります。

関節リウマチの進行度

関節リウマチは症状によって、関節破壊・機能障害の進行度が分かれます。進行度が高くなると症状も重くなり、生活に支障をきたす可能性が高くなります。早期診断・早期治療がとても大切です。

関節リウマチの合併症

関節リウマチは関節にのみに影響がでる疾患ではなく、様々な合併症を伴う可能性があります。定期的に検査を受け、安全で適切な治療を受けることがとても大切です。

関節リウマチの治療法

関節リウマチとは自分の免疫が自分の関節などを攻撃してしまい、その結果関節に腫れや痛みを生じる病気です。したがって治療はその免疫を抑えることが主体になります。

関節リウマチの医療・保険制度

関節リウマチの治療は長期になるため、費用が高額になることも少なくありません。各種医療・福祉制度を利用して、ご自身の負担を減らすことも大切です。

最後に

これまで関節リウマチは一度発症したら治らない病気と言われてきました。しかし現在関節リウマチの治療は劇的に進化しております。適切に診断し、なるべく早く治療をすることによって寛解(お薬を使わなくても症状が全くない状態)となる患者さんがどんどん増えています。一方で、関節リウマチの治療はその副作用のリスクの観点から安易に診断・治療すべきではないとも私は考えております。当院ではまずリウマチ専門医による診断を行い、治療の選択肢をしっかり提示し、患者さんとよく相談しながら治療を進めていきます。

また院長である私は、毎週土曜日に順天堂医院でリウマチ専門外来を担当し、その間は大学よりリウマチ専門医を派遣していただいております。クリニックでは難しい患者さんは順天堂医院リウマチ・膠原病内科と連携しながら最新の治療を行うこともできますのでまずは気軽にご相談ください。