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関節リウマチと間質性肺炎

関節リウマチに多く合併する間質性肺炎について解説いたします。

関節リウマチに合併する間質性肺炎(IP)ですが、リウマチに深く関与するIPは病理学的に大きく分けて4種類に分類されます。

 

非特異性間質性肺炎(NSIP)

CTですりガラス状に見える。

ステロイドの反応性は比較的良好。

急速に進行・増悪することもあるが、予後は比較的良好である。

 

器質化肺炎(OP)

CTではベタッと張り付いているように見える。

時に癌との鑑別が困難な時がある。

進行は比較的慢性進行。

こちらもステロイドに対する反応性は良好、予後も良好なIPである。

 

通常型間質性肺炎(UIP)

慢性進行でステロイドや免疫抑制薬などの薬剤に対する反応性は悪く、予後も比較的不良とされる。

 

急速に進行増悪して非常に危険なIP(DAD)

急速に進行、悪化するIP。

薬剤反応性不良であり、致死率も高い。

早期に非常に強力な免疫抑制療法に加えて血漿交換が有効な場合もある。

 

リウマチ合併IPに対して

IPはリウマチの病状と比較的相関するので、リウマチをしっかりと治療することによって進行を防げるケースも有ります。

しかし、IPを有するリウマチにおいてはMTXの使用は原則禁忌です。

ですので、免疫調節薬もしくは生物製剤を最初から使用するケースもあります。

生物製剤もIP患者さんには原則的に慎重投与ですが、IP増悪の報告も少なく使用しやすい薬剤と思われます。

 

というか、実はどの薬剤でも(場合によっては風邪薬も)IPを引き起こす可能性があるのです。

ですので、原病によるIPなのか?薬剤性なのかを慎重に見極める必要があります。

 

 

 

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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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