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ステロイドの副作用を正しく理解する

ステロイドと聞いてまず考えるのは副作用ではないでしょうか?

ステロイドは副作用を正しく理解し、上手に利用すれば疾患コントロールに非常に有用といえます。

ステロイドの副作用には高頻度に起こるもの、そうでないものがあります。それぞれ見ていきましょう。

 

高頻度に発生する副作用

 

1.糖尿病・脂質代謝異常症・高血圧

特に糖尿病はかなり高頻度に発症します。

これに関しては、それぞれの内服薬(血糖降下薬や降圧薬など)で対応し、ステロイドが減るのを待つしかありません。

 

2.消化管潰瘍(胃潰瘍など)

これも必発です。

どんなに少ない量のステロイドでも必ずPPIもしくはH2ブロッカーという胃薬を併用してください。

 

3.骨粗しょう症

これもかなりの高頻度で発生します。

特に閉経後の女性は骨粗しょう症のリスクが高いといわれています。

しっかり日光に浴びる、ビタミンDやカルシウムの摂取を心がけてください

骨密度が特に低い方はビスホスホネートやデノスマブ(プラリア)の使用を医師と検討してください。

 

4.免疫力低下による易感染

ステロイドの内服量が多いほど、内服期間が長いほど易感染性は高くなります。

ヶ月以上経過をしていると高リスク群と言えます。3以上・かつ内服期間が10mgステロイド

人混みを避ける・帰宅後は手洗いうがいなどをしっかりと行うことが感染を防ぐのに重要です。

また、高齢者の方であればバクタ(カリニ肺炎、ニューモシスチス肺炎の予防薬)を内服することによりリスクを減らすことができます。

 

5.中心性肥満・満月様顔貌

お腹周りを中心に肥満が進んでいきます。内服量に依存します。

ステロイドを内服すると食欲が増進するので、食事量が増えないようにする工夫が必要です(ってどうやって・・・)。

満月様顔貌(ムーンフェイス)はステロイドが10mg前後から出現します。減量すると改善します。

 

低頻度に発生する副作用

大腿骨頭壊死、白内障、緑内障、皮膚萎縮、にきび、多毛、不眠、ミオパチー、精神症状、多血症、無月経、性欲低下、頭髪脱毛・・・

上記以外にも低頻度だが発生しうる副作用は数知れず・・・

 

ステロイドを上手に使うには

確かにステロイドは、たくさんの副作用があります。

しかし、どの症状がステロイドに起因するのか?そうでないのか?をしっかりと理解することが大切です。

また、こまめに通院し検査を行い、副作用が大きくなる前に、未然に治療を行うことによって重大な合併症が発生するのを防ぐことができます。

そして、何より肝心なのは、ステロイドの使用経験が豊富で、ステロイドの副作用を熟知しているドクター・医療機関で診療を受けることが何よりも大切であると考えます。

 

 

 

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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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