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リウマチの痛みに使う、痛み止めの種類と使い分けについて

リウマチ治療には抗リウマチ薬や生物学的製剤に加えてもう一つ非常に大事な薬剤があります。

痛み止めです。

リウマチ治療は、効果が出てくるのに時間がかかります。

その間リウマチによる痛みを我慢するというのは非常にストレスフルです。

さらに、痛みを我慢するストレスによってリウマチの原因となるサイトカインという物質が増加し、さらにリウマチを増悪させることが分かっています。

リウマチ治療、特に初期に関しては積極的に使用していき疼痛をコントロールすることが重要です。

今回はリウマチに使用する痛み止めに関して使い分け・副作用の観点で解説します。

 

1.NSAIDs(ロキソニン、セレコックスなど)

実際に関節の炎症を抑えて痛みを止めます。

非常に効果的に、かつ速やかに痛みを抑えることができます。

しかし、内服により消化管潰瘍(胃潰瘍)や汎血球減少(白血球や血小板が減ってしまう)など副作用が少なくないことが難点です。

特に長期で内服する場合、消化管潰瘍や腸閉塞のリスクが高まることが知られています。

セレコックスには100㎎と200㎎という剤型があります。

200㎎がリウマチのみで使用が可能なNSAIDsです。

効果はロキソニンと比較するとマイルドですが、消化管潰瘍のリスクが低いといわれています。

とはいえ、どちらもNSAIDsです。

注意すべきはやはり消化管潰瘍です。

どちらも長期内服する場合にはPPIもしくはH2ブロッカーといった胃薬を併用するほうが望ましいと考えます。

 

2.麻薬が少量入っている弱オピオイド(トラムセット・トラマールなど)

高齢者の方で慢性腰痛がある、またリウマチで関節が変形し常時疼痛がある、その他自制が難しい疼痛で長期に痛み止めを内服する方にはこちらの薬剤を選択いたします。

長期内服によるリスクはNSAIDsより低いとされています。

反面内服の初期には吐き気があります。

最初の1週間は吐き気止めと一緒に内服しますが、中には吐き気が非常に強く出てしまい内服ができない方がいらっしゃいます。

内服が可能であれば、副作用が少なく、鎮痛効果の高い非常に有用な薬剤と言えます。

 

3.神経に作用する痛み止め(リリカ・ガバペンなど)

上記2つの痛み止めが全く効かない、しびれがメインの痛みなどにはこのリリカやガバペンといった薬剤が効果的です。

神経に起因するような痛みを抑える効果があります。

副作用としてはふらつきや日中の眠気です。最初はごく少量から内服を開始しますが、それでも耐え難いふらつきのために内服が困難な方もいらっしゃいます。

 

4.その他の痛み止め(ノイロトロピン、防己黄耆湯などの漢方薬)

上記3つの痛み止めでも効果がない場合に使用を検討します。

なぜ効くか科学的によくわかっていません。

特にノイロトロピンは、シェーグレン症候群やSLE(全身性エリテマトーデス)の関節痛、リウマチでもロキソニンなどにまったく効果がないケースで使用し、劇的に効くことがあります。

反面、効かない方はまったく効果が出ません・・・

しかし、副作用の心配がほとんどないので、積極的に使用を検討すべき薬剤であるといえます。

 

 

 

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金子 俊之

金子 俊之

医師 医学博士 専門はリウマチ膠原病。 順天堂大学付属病院リウマチ膠原病内科を経て、現在は墨田区でリウマチ専門診療を行っているクリニックの院長。 現在も週1回大学病院でリウマチの専門外来を担当している。

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